歯を抜かない治療:歯がわれて抜歯と判断された歯を保存した症例
右上6番(第1大臼歯)が噛むと痛み、他院にて抜歯判断をされた為、セカンドオピニオンとして来院
レントゲンでは歯髄が化膿し、歯根周囲の骨が壊れていることが確認できました
来院時、歯はほぼ真ん中でわれていました
1.治療前
左上6番(上顎右側第1大臼歯)に破折を確認できます
2.
歯肉縁下部歯根面の処理と止血処理をしながら
根管治療を行いました
口蓋根は根充後直ちにCR充填を行いました
3.根管充填後
頬側2根に対しては根管充填後
歯肉の治癒を待ち、ポストコア印象を行いました
口蓋根は根充後、歯肉により一部が覆われています
4.治療後
ポストコアを立て、Metal Bondを被せました
歯肉の状態も周囲と比べ問題がないように処置ができました
●レントゲン写真
術前レントゲン
歯を支える骨が壊れていることが確認できます
根管充填後レントゲン
3つの根管充填が出来ているのが確認できます
NiTiファイルにより必要最小限の拡大を行いMTAにより根管充填を行っています
●術前術後の口腔内写真
歯根破折の治療には
- 1.内部から接着する
- 2.破折片を除去し、保存を行う
- 3.意図的再植をする
- 4.抜歯する
等の方法がありますが、破折状態は十人十色なので、処置を進めながら適した治療を行っていくことが大切となります。今回は2の方法により治療を完了することになりました。
治療を進めるにあたり、術前にあらゆる可能性を患者さんと共に打ち合わせ治療計画を立てる事で、良い結果が生まれやすくなります。
治療費 | 根管治療 ハセツ処理 450,000円(税込) コア+Metal Bond 435,000円(税込) |
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治療回数 | 6回 |
治療リスク | 根管治療における主なリスク・副作用を参照 |