自由診療について
治療の流れ
初 診
初診4時間という長い時間をかけて現在お困りの歯について等のお話を聞かせていただきます。
検査では、歯周精密検査・レントゲン・口腔内写真・唾液検査を行い現在の口腔内環境を調べます。
検査内容を元に治療方法や治療費をお伝えします。
予防プログラム
当医院での治療を希望された方にはまず、歯科衛生士による予防プログラム(歯周基本治療)を受けていただきます。
治療を行って終わりではなく、健康な口腔内を自分自身で保つことができるよう患者さんに合わせたセルフケアの方法をお伝えします。
治療時間は約3時間、回数は重症度によって7~10回となります。
治 療
予防プログラムを受けていただき、ある程度口腔内が健康になった状態で治療を開始します。(緊急性のある患者さん関しては予防プログラムと治療を並行で行います)当医院ではラバーダム防湿を行える歯の治療ではラバーダム防湿を行います。
クラウン形成・クラウンセット時などには歯肉圧排を行い、出血や滲出液のコントロールをしています。
印象では患者さんごとに個人トレーを作成し、シリコン印象材を用いて印象を行います。
治療で使用する歯を削るバーや根の治療を行うリーマーなども当院では全て治療毎に使い捨てています。
また、テレスコープ(拡大鏡)・マイクロスコープ(歯科手術用顕微鏡)を用いて処置の正確性を向上させています。
メインテナンス
予防プログラム終了後は当院の定めたメインテナンス基準を達成後メインテナンスに移行していただきます。
メインテナンス間隔は患者さんに合わせて設定しております。
定期的にメインテナンスを行うことにより、健康的な口腔内の維持を目指します。
自由診療について
2009年に新しく「岩田有弘歯科医院」 を立ち上げるにあたり、保険診療を主体とした治療を行うかどうかを検討しました。医院の運営のことを考えると、一般的な歯科医院がすべてを保険診療で行うには1日に20人前後の患者さんを診なければなりません。1人あたりに概算すると、かけられる時間は25分程度です。
しかし、歯科治療の多くは、それほど短時間で行えるものではありません。歯の治療は本来、とても時間のかかるものなのです。
例えば虫歯の場合、削る部分を最小限にするにはとても時間がかかります。時間をかけずに作業をすると、虫歯になっていない部分も含めて神経が露出するまで歯を削ってしまう事が多く、そうなれば露出した神経は抜かざるを得ません。そして、神経が無くなると、20~30年後にはひび割れて抜歯するような事態になってしまうのです。
一方、時間さえかけられれば作業はシンプルで、歯の内側と外側を丁寧に掃除して詰め物をすれば、何も問題はありません。30代以降の歯のトラブルの多くは再治療が原因なのですが、このことからも、初診で時間をかけて適切な処置を行うことが重要だと言えます。
歯科医師が治療、再治療を繰り返す悪循環のサイクルになると、どんどん歯が悪くなってしまうだけでなく、患者さんの経済的負担が多くなってしまいます。
また、都市部では今、歯科医院に過当競争がおきています。過剰と言われるほど歯科医院がたくさんある中で、自分がやりたいこと、自分にしかできないことは何なのか。
それは、多くの歯医者が「残すことができない」「難しい」「面倒くさい」と考えて抜いてしまっている歯を残し、患者さんの口腔の健康を守ることなのではないか。
しかし、そうした歯を残す医療と経済性の両立は今の日本ではやはり難しいと判断しました。そこで、保険診療で1人25分の治療を行うことより、歯を残すためにやるべきことを行うスタイルを重視することにしました。
もちろん、治療費は安いほうがいいと思いますが、必要な機材や時間、人財を用いるには保険診療だけではとても「自分がされたくない治療は行わない」ことは出来ないと考えました。
これらの考えのもと当院では保険診療を一切行わず、自由診療の歯科医院となりました。