歯科医院過剰と言われるほど、たくさんある歯医者の中から自分にしか出来ないことは何かを考えたとき。
多くの歯医者が
と、考えて、抜いてしまっている歯を残し、口腔の健康を守ることが重要と考えました。
保険診療が、経営的な観点から虫歯や歯周病を本来の意味で予防することは難しい事が専門家の間では分かっています。
また、一度治療した歯が再度悪くなることが本当に多い現状をふまえ、拡大再治療という悪いサイクルを止めることが確実に出来る歯科医院の設立が必要であると考えました。
10年間の臨床経験の中で一本の歯を残すことから集中して研鑽してきたが、口腔全体の健康を守るために、すでに多くの歯が抜かれてしまった状態に対しての対応には足りない部分があると考えた。
そこで、虫歯と歯周病の予防について1年間をかけて医院のシステムの確立と歯科衛生士のトレーニングに費やしました。
また、歯がなくなった場合のインプラントについては除去症例や難症例を多く経験している東京医科歯科大学インプラント外来や日本大学歯学部口腔外科専門医のもとで研修を積み確実な処置方法を取り入れました。
口腔の健康を子供から大人になるまで継続して守っていく予防、1本の歯をしっかりと残していく治療、すでに抜かれてしまった歯の部分をしっかりと噛んでいくための入れ歯やインプラント、またそのインプラントが生涯機能するためのメインテナンスシステムを構築するまでに構想から人材登用、育成を含めると約3年間かかりました。
虫歯・歯周病の予防と一口に言っても、20年以上のメインテナンスで2本以下しか歯が無くならないという実績を公開している日本の歯医者もあれば何年も通っているのに歯がどんどん少なくなっていると感じる患者さんが多いのもまた事実です。
本来の予防が意味することはスウェーデンでの国家的なプロジェクトによって、15年間で1人あたりわずか0.2本の歯しか無くならないといったことなどが確認されています。しかしながら、そのような結果を出すことのできる歯科医院は日本には1%程度しかないのが現状のようです。
その理由は厚生労働省が6年毎に実施している歯科疾患実態調査の1987年および2005年の調査結果を利用し、18年間の日本国民の平均喪失歯数を概算すると、1987年当時20~34歳(2005年38~52歳)だった国民の平均喪失歯数は1.76本程度と推測されます。また1987年当時45~54歳(2005年63~72歳)だった国民の平均喪失歯数は6.12本程度と推測されます。
ここから読み取れることは日本の歯医者にかかっていても18年間で歯は平均6.12本失われるということです。
このような結果からごく一般的な歯医者で定期検診に通っていても自分自身の歯を守っていくことは出来ないと考えられます。
岩田有弘歯科医院では、保険外診療専門といった特殊性を活かし本来のメインテナンスの効果を発揮するプログラムをシステム化しています。
そのプログラムの1回の所要時間は90分からとなっていて、1回15分や30分程度の診療時間では本来のメインテナンス効果は発揮出来ないと考えています。
また、このような時間配分をする事によって保険診療の約1/5の来院回数で済むことにもなります。
※参考文献「本当のPMTCその意味と価値」「2005年歯科疾患実態調査統計表」「日吉歯科診療所Webサイト」
他院にて「抜歯」と診断された歯を残す症例はすでに11年目を迎えており、200症例以上を経験しています。
メインテナンスに定期的に通われている患者さんの中には10年以上健康に機能している患者さんもおられます。
予防とインプラントについては2009年の開院からスタートして15年経過した現在の抜歯率は0.17本と なっており、来院されるほとんどの患者さんの歯を残すことが出来ています。(2025年1月)
また、インプラントについては98.4%以上が経過良好となっております。(2025年1月)