この度、日本橋で開院することになりました岩田有弘と申します。
私が日本大学歯学部を卒業し、国家試験に合格して歯医者になったのは1999年4月のことでした。
ですので、歯医者になって今年で10年になります。
そこでこの10年を1つの区切りとして、自分が患者さんの立場であったときに良いと思うこと実践できる医院を立ち上げる決意をしました。
私は以前、『歯は抜くな――インプラントの落とし穴』という本を書きました。
5年ほど前からでしょうか、歯科インプラント治療というものが、一般歯科診療所に爆発的に普及しだして、それとともにトラブルも急増してきた頃だったと思います。
インプラントにはデメリットなどはなく、完全に「第三の歯」になりうると思って治療を受け、その結果トラブルになった方に、私自身、相談を受けることも多くなっていました。
この『歯は抜くな――インプラントの落とし穴』では、説明を省かれることの多いインプラントの注意点やデメリットについて、わかりやすくまとめたつもりです。よかったらご一読ください。
今回、新たに歯科医院を開設、そして新しい本を出版するにあたっては、どうしたら自分の歯を守り、口腔の健康を保つことができるのか、さらに詳しく皆さんに伝えたいと思っています。
生涯にわたって自分自身の歯で食事をし、会話を楽しみ、笑顔でいられるように。そのためのポイントを、私自身が歯医者になって知ることができてよかったと思う部分を中心に、わかりやすく説明・丁寧な診療を行う医院にしていきたいと思っております。
現在執筆中の本には、インプラントの良い所、注意すべき点、手入れの仕方などについて、まとめています。歯について困っている人のためになる本にしたいと思っています。
アメリカの作家、D・カーネギーは、著書『道は開ける』の中で、次のように述べています。
「結局は、できるのは皆さん自身だけである。私にできるのは、世間の人々がどのようにして(悩みを)半減させたかを紹介することだけである。そこから先は、皆さん次第なのだ!」
そうです、結局は皆さん次第なのです。
だからこそ私は、自分が大学の歯学部に入学して以来、歯の悪化を防いできた、この16年間の中で知ってよかったと思うことを、歯科医院を開設して実践し、また書籍として皆さんにわかりやすく紹介したい、それこそが歯科医師としての一つの仕事だと思って、開院・執筆を決心しました。
医院に来院していただくも良し、また、私の本を読んで良いと思う所を噛みくだいて理解していただくのも良いと思います。
今まで歯医者さんに触られたことのない歯は、いつまでもその状態を保てるように。
すでに歯医者さんで治療されたことのある歯は、つめものやかぶせものが再び虫歯や歯周病になるのを防ぎ、なるべく長く使えるように。
私の活動が、そのための1つの助けとなれば、とても嬉しく思います。
医院で皆様にお会いできる事、楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。