日経ゲンダイデジタル(2016/2/24)に掲載された根管治療の成功率は 欧米で約90%,日本では約50%とされています。
歯科先進国といわれるスウェーデンでは根管治療をされた歯の5~6年後の生存率は約90%と高いですが、問題が起きた歯に関しては再治療や外科的歯内療法よりも抜歯が選択される割合が高くなっています。
文献:影山靖子.歯科展望.2019;133(1):75-76
当院では治療開始前、必ず歯科衛生士が15-20分かけて
PTC(プロフェショナル トゥース クリーニング)を行い、その後リステリンで洗口してもらい治療に移ります。
● 根管治療の際、歯髄(神経)への細菌感染リスクを低下させることが可能です。
● 補綴物(被せ物)接着の際、接着阻害を防ぐことが可能です。
● 歯科では回転式の器具を使うことが多いため水や血液などが「飛散」します。
「飛散」によってインフルエンザウイルスやコロナウイルスが術者、
また患者さんに感染することがないよう、つまり院内感染を防ぎます。
● 菌血症を予防することが可能です。
口腔内の傷口から細菌が血管に侵入し全身へ巡っていきます。健康な歯肉では菌血症のリスクはほぼありません。
口腔内に細菌が多い状態で詰め物をすると細菌も一緒に埋め込んでしまいます。
つまり口腔内の環境が悪い状態で治療を行うことは精度の低い治療を行うことと同じことなのです。
何度も補綴物(被せ物)が外れてしまうことはありませんか? 神経の治療をしてもまた痛くなってしまった経験はありませんか?
精度の低い治療は再治療、最悪の場合は抜歯診断となる可能性が格段に高くなってしまいます。
歯科医院に行く前は磨いています! という方もいらっしゃると思います。ここで思い返してみてください。
歯科医院に行く前だけ気合を入れて磨いている! という事はありませんか。
その1回のブラッシングで日々積み重ねられた細菌叢を完全に除去できているのでしょうか。
歯ブラシ、ワンタフトブラシ、歯間ブラシ、フロアフロス、リステリン
殺菌作用や消炎作用をもつ4種類のエッシェンシャルオイルが配合されています。
エッシェンシャルオイルとは植物が産出する揮発性の油のことで、
30秒洗口する事によりプラーク(バイオフィルム)内部に浸透し原因菌を殺菌してくれます。
機械的プラークコントロール(ブラッシング)と化学的プラークコントロール(洗口)は相乗効果をもたらします。
Drの腕はもちろん、治療前に細菌数を可能な限り0に近づける事で、
より精度と質の高い治療を実現することが可能になるのです。